監督・脚本:ジャン=ピエール・アメリス

【プロフィール】
1961年7月26日、フランス・リヨン生まれ。監督作に、「LES AVEUX DE L'INNOCENT」(96)、『デルフィーヌの場合』(99)、「C'EST LA VIE」(01)、「POIDS LÉGER」(04)、本作でシスター・マルグリットを演じたイザベル・カレをヒロインに起用した「LES ÉMOTIFS ANONYMES」(10)など。


【コメント】
思春期の頃、家庭教師によって救われたアメリカ人の盲ろうの子どもを描いたアーサー・ペン監督の『奇跡の人』(62)を観て以来、ヘレン・ケラーに感銘を受け、ずっと彼女のことが気になっていました。そこで盲ろうの人について研究を始め、20世紀初頭に書かれたルイ・アルノーの「檻に閉じ込められた魂たち」という本に出会ったのです。これはポアティエ近郊のラルネイ聖母学院にいた盲ろうの人たちを紹介したものでした。私はすぐに、マリー・ウルタンに注目しました。彼女とシスター・マルグリットの間には、施設に入った当初から強い絆があり、マルグリットは野生児のようなマリーに、言葉をはじめすべてを教えました。修道女は子どもを持つことはできませんが、マルグリットにとってマリーは本当の子どものような存在になっていったのだろうと、強く心を惹きつけられたのです。

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