このちいさな命を救いたい。人間の優しさと、母親の愛。今ひとすじの光が平和へと続いてゆく。一番大切な事は何かを教えてくれる希望の物語映画『いのちの子ども』公式サイト
いのちの子ども,イスラエル,ドキュメンタリー,パレスチナ,ガザ地区,エルサレム,免疫不全症
ガザで暮らしているが、生後4ヶ月の息子ムハンマドが免疫不全症候群であることが判り、母子ともにイスラエルの病院に運び込まれる。過去にも二人の娘を同じ病気で亡くしている。イスラエルの医師とジャーナリストの協力を、最初は懐疑的に思っていたが後に信頼を寄せる。同じパレスチナ人からの心無い中傷にも思い悩む。
ラーイダの兄。ムハンマドの兄弟たちの骨髄が適合しなかったため、25人いる従兄弟たちの血液をガザで集め、そのサンプルを検問所で引き渡す役割を担う。
やっと骨髄が適合する事が判明したムハンマドの従姉。移植手術のために何とかイスラエルに入国するが、ガザとの生活水準の違いに目を見張る。
ラーイダの夫。ラーイダを陰で支える。
イスラエルの病院に勤務するパレスチナ人産科医としてイスラエル人の間でも有名で、その活動は世界にも知られている。2009年1月エルダールが生出演する番組で、イスラエルのガザ地区攻撃によって娘と姪の4人を失った直後の現場から電話出演し、その惨状をヘブライ語で訴えた。2009年にノーベル平和賞にノミネートされている。
イスラエルのテル・アビブ近郊にある病院テル・ハ・ショメール医療センターに勤務する小児科医。この病院はパレスチナからの病人も受け入れ、ソメフも民族や宗教を越えて人道的な治療活動を行っている。緊急を要するムハンマドの状況を考えて、エルダールに助けを求める。
本作ではソメフ医師の依頼により、ムハンマドを助けるために奔走する。
イスラエルの商業テレビチャンネル「チャンネル10」のレポーターとしてパレスチナ情勢を中心に取材を続けている。公共放送であるチャンネル1で、レポーターとしてのキャリアをスタートすると同時にガザ地区の取材を始め、20年以上に渡り境界線の向こう側、イスラエルとエジプトに板挟みになった地域に住むパレスチナ人たちの知られざる実情をレポートし、人々に訴えかけ続けてきた。ジャーナリズムに贈られるイスラエルで最も権威ある賞で、イスラエルのピューリツァー賞ともいわれるソクーロフ賞を2007年に受賞。本作の1シーンにもなっている、2009年にスタジオで番組生出演中、アブル=アイシュ医師の自宅が砲撃されて娘と姪を4人も殺された直後に、本人からの電話を受け、医師の悲嘆の声が生放送された事により、パレスチナの一般市民が犠牲になっているのを改めてイスラエル人に訴える事となった。この時の模様は世界中のテレビでも放送され、イスラエル人だけでなく世界に向けても強く訴えかけるものとなった。(※YouTube:「SHLOMI ELDAR」か「ABU AL-AISH」で検索可能)