映画『きっと ここが帰る場所』公式サイト

INTRODUCTION イントロダクション

カンヌ国際映画祭が2つの才能を引き合わせた――― アメリカの名優ショーン・ペンとイタリアの新しき才能パオロ・ソレンティーノが創り上げた見事な結晶

『イル・ディーヴォ』で2008年カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞したパオロ・ソレンティーノ監督。この作品に惚れ込んだ審査員長のショーン・ペン。
意気投合した二人は、いっしょに新作をつくることを約束する。
その結実こそが、『きっと ここが帰る場所』で、2011年カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞、賛否両論を巻き起こした。
緊密に設計された美しい映像と説明的な描写を極力避けた自由なストーリーテリングは観る者の五感に直接訴えかけてくる。

シャイアンは、かつて絶大なる人気を誇ったロック界のスーパースター。しかしなぜか、ある時を境に、一切表舞台に出ない生活を送るようになり、ダブリンの広大な邸宅で妻と暮らしていた。そんなシャイアンに、故郷アメリカから「父危篤」の知らせが舞い込み、ニューヨークへと向かうのだったが・・・。

主演は『ミスティック・リバー』『ミルク』で2度アカデミー賞主演男優賞に輝く名優ショーン・ペン。共演にフランシス・マクドーマンド(『ファーゴ』)、ジャド・ハーシュ(『普通の人々』)、ハリー・ディーン・スタントン(『パリ、テキサス』)、本作で抜擢された新星イヴ・ヒューソン(U2ボノの愛娘)など。ヴァラエティ溢れる演技派キャストによる見事なアンサンブルや全編にちりばめられたデイヴィッド・バーン&ウィル・オールダムによる映画音楽など、見どころ満載だ。

最大の見所は全編にちりばめられた音楽かも?

音楽ファンなら誰もが知っている元トーキング・ヘッズのデイヴィッド・バーン、たくさんの名義を持ちさまざまな顔で活躍するボニー・プリンス・ビリーのウィル・オールダムが本作の音楽を担当。原題の“THIS MUST BE THE PLACE”はトーキング・ヘッズの名曲から採られており、デイヴィッド・バーンによる素晴らしい楽曲と演奏が本編中でも楽しめる。本人役で出演するバーンの名演技も必見!
シャイアンのモデルは?といった見どころや、音楽要素のディテール探しを楽しみながら鑑賞するのも、この映画の大きな魅力である。