
1937年テネシー州生まれ。60年代前半にロサンゼルスに移住。67年にオフブロードウェイの“The Niggerlovers”、68年にオール黒人キャストによる「ハロー・ドーリー!」など舞台で活躍。
その後テレビシリーズや舞台で出演作が続く。87年にはジェリー・シャッツバーグ監督作『NYストリート・スマート』(V)でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演男優賞に初ノミネートされ、3つの映画批評家協会賞を獲得、映画俳優としてブレイク。さらに、89年にはブルース・ベレスフォード監督作『ドライビングMissデイジー』でアカデミー賞主演男優賞候補となり、ゴールデングローブ賞を受賞して演技派の地位を確立した。

以降、アカデミー賞では、フランク・ダラボン監督作『ショーシャンクの空に』(94)で主演男優賞候補、クリント・イーストウッド監督作『ミリオンダラー・ベイビー』(04)で助演男優賞受賞、同監督作『インビクタス/負けざる者たち』(09)で主演男優賞候補となっている。映画界で最もリスペクトされている名優の一人として常に第一線で活躍を続けており、11年にはゴールデングローブ賞セシル・B・デミル賞とアメリカン・フィルム・インスティテュート生涯功労賞を受賞している。
また、96年に自身の映画制作会社リベレーションズ・エンタテインメントをロリー・マクレアリーと設立し、プロデューサーとしても精力的に活動している。

1946年カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。72年にハーバート・ロス監督作『ボギー!俺も男だ』でアレンと映画初共演。さらに同年、フランシス・フォード・コッポラ監督作『ゴッドファーザー』に出演、素晴らしいキャリアの滑り出しを果たす。
77年にはウディ・アレン監督作『アニー・ホール』でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞を始め主演女優賞を総なめして、演技派スターの地位を確立した。以降、『マンハッタン』(79)などアレン監督作に数多く出演、ウォーレン・ベイティ監督作『レッズ』(81)でアカデミー賞主演女優賞候補、ジェリー・ザックス監督作『マイ・ルーム』(96)でアカデミー賞主演女優賞候補、ナンシー・マイヤーズ監督作『恋愛適齢期』(03)でアカデミー賞主演女優賞候補&ゴールデングローブ賞主演女優賞受賞と華やかなキャリアを誇り、常に第一線で活躍している。

また、87年には『ダイアン・キートンのウェルカム・トゥ・ヘヴン』(V)で監督デビュー。メグ・ライアン主演作『電話で抱きしめて』(00)など映画、TVムービー、TVシリーズで監督し、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞のガス・ヴァン・サント監督作『エレファント』(03)などプロデューサーとしてもキャリアを重ねている。
さらに、芸術に関する本“Clown Paintings”、犯罪に関する本“Local News: Tabloid Pictures From The Los Angeles Herald Express 1936-1961”、建築に関する本“California Romantica”など著書も多く、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストにランクインしたこともある。日本でも「ダイアン・キートン自伝: あの時をもう一度」が出版されている。

1966年4月9日ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。父はラジオ・ジャーナリスト、母は女優であったため、幼少から映画、TV、舞台に出演。95年には舞台“Indiscretions”で初のトニー賞候補となり、以後2回同賞にノミネートされ、“Rabbit Hole”で主演女優賞を受賞している。

98年から放映が始まったTVシリーズ『SEX AND THE CITY』(98-04)が大ヒットとなり、一躍大ブレークを果たし人気スターとなった。同作で02年、03年、04年度のエミー賞候補となり、04年度の助演女優賞を獲得、映画化もされて『セックス・アンド・ザ・シティ』(08)、『セックス・アンド・ザ・シティ2』(10)と2本製作、公開された。また、09年にはアル・ゴアによる「不都合な真実」オーディオブックでナレーションを担当、見事にグラミー賞最優秀スポークン・ワード・アルバム賞を受賞。トニー賞、エミー賞、グラミー賞を三冠受賞した15人の内の一人となった。

1983年オーストラリア生まれ。08年オーストラリア・フィルム・インスティテュート賞で7部門ノミネートされた“The Square”で映画デビューを果たす。10年にはスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮のTVミニシリーズ『ザ・パシフィック』(TV放映)に出演、翌11年、TVムービー“Sisters of War”で主演しロージー賞女優賞を獲得、パトリック・ヒューズ監督作『レッド・ヒル』(DVD)に出演と着実にキャリアを重ねる。TVシリーズ『HAWAII FIVE-0』では、準レギュラーのレイチェル・エドワーズ役で10~15年で9エピソードに出演している。

コールマン・ドミンゴの“Wild With Happy”でオフブロードウェイ・デビュー。11年から14年にかけて、TVシリーズ『HOMELAND』(11)、『ナース・ジャッキー』(09)、『LAW&ORDER:性犯罪特捜班』(99〜)などにゲスト出演。キャリアはまだまだながら、将来を嘱望されるフレッシュな俳優である。
