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【ご報告】「宮本から君へ」助成金不交付裁判最高裁判決結果

2019年に公開された弊社製作作品。映画「宮本から君へ」は、
「日本芸術文化振興会」(芸文振)を相手に、助成金交付内定後に下された、
不交付決定の行政処分の取り消しを求めた訴訟を行っておりました。

去る、2023年11月17日。上告審におきまして、最高裁第2小法廷(尾島明裁判長)は、
不交付決定処分の取り消しを命じる判決を言い渡しました。

裁判官4人全員一致の判断となり、最高裁判所は
「抽象的な公益を理由とする不交付が広がれば表現行為が萎縮する可能性があり、
憲法21条が保障する表現の自由の趣旨に照らしても看過しがたい」と私たちが想像する以上に踏み込んだ判決を言い渡しました。

これは2022年3月に処分を違法とした1審判決を取り消し「適法」と判断し、
不交付を妥当とした2審の東京高裁を破棄され、最終的に弊社・スターサンズの逆転勝訴となりました。

私たちは、一審から一貫して「公益性の観点から適当ではない」という曖昧な理由での芸文振の不交付決定を、
行政裁量の逸脱と主張し続けてまいりました。

映画「宮本から君へ」だけの問題ではなく、私たちは「これからの表現活動、文化、芸術に対して国がどのように向き合うのかというのを問う裁判だった。」と定義しています。

その結果、最高裁判所がこのような判決を言い渡してくれたことはとても嬉しく思っています。

本件に際し、多大なるご協力をいただきました、業界関係者の皆様、クラウドファンディングにご協力いただいた皆様へ心より御礼申し上げます。

弊社スターサンズは、これからも魅力ある作品を皆様に届けられるように努力いたします。

引き続き弊社企画作品を応援のほど、よろしくお願い致します。

株式会社スターサンズ

 

判決文全文はこちら(外部サイトページ移行いたします。)