アジアのユニークな国
『友だちのパパが好き』『夜明けの夫婦』の山内ケンジ監督が送る。夫が仕事に出ている平日の昼下がり。ひとつ屋根の下では、妻は1階では介護を、2階では違法風俗を行なっている。そんなとある一家を覗いてみると見えてくる、とある国の姿とは。 ただ、わくわくする77分間。純粋社会派深刻喜劇の新作です。
あらすじ
都内に夫と暮らし義理父の介護をしている曜子は、ある政治家が嫌い。あることがきっかけで最近自宅でよくないことを始めている。夫は気がついていない。
しかし、隣家の主婦が気がついているようだ。
クレジット
鄭亜美
岩本えり 金子岳憲 / 岩谷健司
鈴木将一朗 泉拓磨 島田桃依 浅井浩介 波多野伶奈
村上晴 赤刎千久子 丙次 金谷真由美 西出結 北原州真 山内政勝
脚本・監督:山内ケンジ
エグゼクティブ・プロデューサー:伊達百合 プロデューサー:野上信子、長井龍
撮影・編集:渡部友一郎 録音・整音:北原慶昭 整音:杉田知之 効果:ERIKA 音楽:大城静乃
スタイリスト:増井芳江 ヘアメイク:たなかあきら(TTA)、椛澤瞳(TTA) 造形:山下昇平
キャスティング:山内雅子 制作進行:中野有香、田中洋平、阿部人美、前島操、米田篤、前田智子
宣伝デザイン:細谷麻美 イラスト:コーロキキョーコ
制作:オーバースリープ 配給:スターサンズ
2025年/日本/77分/16:9/カラー/5.1ch
※本作はR18+指定作品です。
世に問うべき大問題作が放たれるー
実際の障害者殺傷事件に着想を得て発表された辺見庸の小説を映画化
深い森の奥にある重度障害者施設。ここで新しく働くことになった堂島洋子(宮沢りえ)は“書けなくなった”元・有名作家だ。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにするが、それを訴えても聞き入れてはもらえない。そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくん(磯村勇斗)だった。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく――。
そして、ついにその日がやってくる。
同調圧力、格差社会、貧困——。
圧倒的な映像美と世界観で現代日本の縮図を描く、
ヒューマンサスペンス。
これは、いま語るべき私たちの物語。
夜霧が幻想的な、とある日本の集落・霞門村。
神秘的な「薪能」の儀式が行われている近くの山には、
巨大なゴミの最終処分場がそびえ立つ。
幼い頃より霞門村に住む片山優は、美しい村にとって異彩を放つこの施設で働いているが、母親が抱えた借金の支払いに追われ希望のない日々を送っている。
かつて父親がこの村で起こした事件の汚名を背負い、その罪を肩代わりするようにして生きてきた優には、人生の選択肢などなかった。
そんなある日、幼馴染の美咲が東京から戻ったことをきっかけに
物語は大きく動き出す――。
真実を暴くことはできるのか。
2019年6月に劇場公開され、大きな話題を呼んだ映画『新聞記者』。近年の政治事件やスキャンダルに正面から切り込み、タブーに挑戦したといわれる衝撃的な内容とスリリングな展開、スタイリッシュな映像で第43回アカデミー賞の最優秀作品賞を含む主要3部門を獲得したほか、多くの映画賞を受賞した。衝撃の問題作がさらにスケールアップし、全6話のドラマとしてキャストを一新、新たな物語であるNetflixシリーズ「新聞記者」。“新聞業界の異端児”と呼ばれる主人公の東都新聞社会部記者・松田杏奈を米倉涼子、理想を抱きつつも組織の論理に翻弄される若手官僚・村上真一役に綾野剛、そして新聞配達をしながら大学に通う就活生・木下亮役に横浜流星と、豪華キャストが集結。監督は映画版に引き続き、藤井道人が務めた。
有村架純×志尊 淳が贈る私たちの“今”を体感するヒューマンストーリー!
二人の俳優が、コロナ禍の現代社会と向き合う!
有村架純、志尊淳という、名実ともに今最旬の2人が、新型コロナに打ちひしがれた日本の職場で働く、「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる保育士や介護福祉士、農家などの人々や、声なき仕事人達の現状をレポートする。
監督は『さんかく窓の外側は夜』(21)の森ガキ侑大。
2020年、元々このチームで劇映画を制作予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大により、映画制作を断念せざるを得ない状況へ。
しかし、監督・俳優はそのままに、現在の日本を探るドキュメンタリー映画へシフト。
夜の街で生きる人々や、シングルマザー、社会的養護が必要な子ども達の姿など、撮影する中で次第に見えてくるのは“誰にも頼れない社会”。貧困、分断、孤立や家庭崩壊ー。
だがその中でたくましく生きる人々の言葉は、観るものの心に深く刻みつけられる。
これは、まさに私たちが生きる“今”を映し出したヒューマンストーリー !
2人の“俳優”が、役ではなく、そのままの“自分”としてスクリーンに登場。
有村架純と志尊淳が、保育士や農家などといった職業に就く人々を訪ね、体験し、演技ではない、ありのままの言葉や表情で、職場が直面する数々の問題に触れ、現代社会の陰影を浮き彫りにする。
そして、「リモートでは出来ない、そこにいなければできない仕事」の価値を再認識していく有村と志尊は、そんな「エッセンシャルワーカー」達の姿を、次第に自分自身の仕事-俳優業-と重ねていく。
様々な人と仕事への眼差しがもたらす2人の変化。
「人にとって、仕事とは?」果たして2人が見つけた答えとは一
ある死亡事故から、現代社会の“空白”を映し出す
「全員被害者・全員加害者」の物語
全てのはじまりは、中学生の万引き未遂事件。スーパーの化粧品売り場で万引き現場を店主に見られ逃走した女子中学生、彼女は国道に出た途端、乗用車とトラックに轢かれ死亡してしまった。
女子中学生の父親は「娘が万引きをするわけがない」と信じ、疑念をエスカレートさせ、事故に関わった人々を追い詰める。一方、事故のきっかけを作ったスーパーの店主、車ではねた女性ドライバーは、父親の圧力にも増して、加熱するワイドショー報道によって、混乱と自己否定に追い込まれていく。
真相はどこにあるのかー?少女の母親、学校の担任や父親の職場も巻き込んで、この事件に関わる人々の疑念を増幅させ、事態は思いもよらない結末へと展開することにー。
~あなたも毒味してみませんか?パンケーキ政権の甘い罠~
就任早々の大手メディアの政治担当記者とのパンケーキ懇談会はその第一歩なのか?と注目され「パンケーキを食べるかどうか?」にメディアの権力に対する姿勢が問われた。果たして、菅首相はいったい何を考えているのか?安倍政権との違いとは、コロナ対策で国民の命を預けるに値する人物なのか?“もしかしたら我々は、権力を行使したいだけの実体のない男に日本を預けてしまったのではないか・・・”。
本作では、石破茂氏、江田憲司氏らの政治家、前川喜平氏などの元官僚、その他ジャーナリストや各界の専門家が、菅義偉という人物について、そして菅政権が何を目指して、日本がどこにいくのか語り尽くす。
叩き上げの苦労人にして、ついには首相にまで登りつめたその実力、見た目からはわからない凄さや怖さ。野心を秘め、粛々と進めていくその姿は、したたかと感じている人も多いのではないだろうか。もしかしたら、今ののらりくらり、まともに答えようとしないその態度は、国民を政治から無関心にさせるための戦略なのか?!映画は菅首相のこれまでの国会答弁も徹底的に検証し、ポーカーフェイスの裏に何が隠れているのか探っていく。
だが本作は、いたずらに異議を唱えたり、スキャンダルを暴こうとする政治ドキュメンタリーではない。むしろ観る者は、ブラックユーモアや風刺アニメを愉しみつつ、様々な角度から浮き彫りにされる菅政権ひいては日本の「変なところ」を考えてもらうという、バラエティ要素を盛り込んだかつてない政治ドキュメンタリー映画となっている。
つまり、ふわふわに膨らんで美味しそうなのに、中身はスカスカな、まるでパンケーキのような菅政権を作ったのは、果たして誰なのか?みんなで一緒に毒見してみませんか?
1999年、2005年、2019年ー。
3つの時代で見つめる、一人の男とその【家族・ファミリー】の壮大な物語。
この物語は、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。男は自暴自棄になっていた少年期に、地元のヤクザの親分から手を差し伸べてもらったことで心の救いを得て父子の契りを結びます。しかし時はうつり、彼にも愛する自分の家族ができます。一方、暴対法※の施行はヤクザの有り様と男の環境を一変させます。男の選んだ生き方は様々な矛盾やハレーションをおこし始め、組の存続を巡る因縁の敵との戦いの中、ヤクザであることを貫くことは、一方でかけがえのないものを失うという状況を突きつけられていくのでした。
※暴力団対策法:1992年に第一次が施行され、2012年に第二次が施行。それまで社会の闇として隠然と力をふるっていた暴力団の無力化に大きく役立ち、企業や地域社会への影響力を減じる契機となった。
すべてを狂わせるこの女、聖母か。怪物か。
男たちとゆきずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきた奔放な女・秋子(長澤まさみ)。シングルマザーの彼女は、実の息子・周平(郡司翔)に奇妙な執着を見せる。幼い周平にとってもまた、頼れるものは母親しかいなかった。やがて身内からも絶縁され、次第に社会から孤立していく中で、母と息子の間に生まれた“絆”。それは成長した周平(奥平大兼)をひとつの殺害事件へ向かわせる。
『新聞記者』は序章にすぎなかったー
「フィクション」を越えた衝撃の「リアル」!
蔓延するフェイクニュースやメディアの自主規制。民主主義を踏みにじる様な官邸の横暴、忖度に走る官僚たち、そしてそれを平然と見過ごす一部を除く報道メディア。そんな中、既存メディアからは異端視されながらもさまざまな圧力にも屈せず、官邸記者会見で鋭い質問を投げかける東京新聞社会部記者・望月衣塑子。果たして彼女は特別なのか?この国の民主主義は本当に形だけでいいのか、メディアはどう立ち向かうべきか。菅官房長官や前川喜平、籠池夫妻など、ここ数年でよくメディアに登場した渦中の人間が続々と登場。森達也監督は、望月記者が見た光景をどう呈示し、それを我々はさらにどう見るのか、我々の鑑賞眼も試される。既存の社会派ドキュメンタリーとは一線を画する、新たな社会意識をもった前代未聞のドキュメンタリーが誕生した。