犬と戦争 ウクライナで私が見たこと
ロシアによるウクライナ侵攻から3年。
小さな命を救うために奮闘する人々を追った《希望》のドキュメンタリー。
2月21日(金)より全国公開
2022年2月から始まったロシアによるウクライナ侵攻。これまでに数々の作品で犬や猫の命をテーマに福島や能登などの被災地への取材を重ねてきたドキュメンタリー映像作家・山田あかねは、〈戦場にいる犬たちの現実を伝えなければ〉という覚悟のもと、侵攻から約1ヶ月後、戦禍のウクライナでカメラを回す。そして、ある衝撃的な事件を知ることになる。「戦場にいる犬たちに、何が起きたのか?」─ その真相を探るため、3年にわたりウクライナへ通うことになった。ナレーションは俳優の東出昌大。猟師として日々命の現場に立つ東出の言葉は、私たちに現実を突きつける。
犬たちを取材する中で見えてきたのは、戦争に翻弄される人々の姿、そして様々な立場から語られる平和への願いだった。本作は、戦禍のウクライナで《戦うこと》ではなく、《救うこと》を選んだ人々による希望の物語である。
監督・プロデューサー:山田あかね ナレーション:東出昌大 音楽:渡邊 崇
製作:四宮隆史 プロデューサー:遠田孝一 長井 龍
撮影:谷茂岡 稔 編集:前嶌健治 サウンドエディター:丹 愛 バンドゥーラ演奏・ヴォーカル:ナターシャ・グジー
アソシエイトプロデューサー:行実 良 構成協力:松谷光絵 アシスタントプロデューサー:泉野 真依子 宣伝:加勢 恵理子
制作プロダクション:スモールホープベイプロダクション
配給:スターサンズ
製作:『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』製作委員会
2024年/日本/109分/5.1ch/映倫区分G ©『犬と戦争』製作委員会
映像ジャーナリストの伊藤詩織による初監督映画『Black BoxDiaries(原題)』が完成しました。
自身が被害にあった性的暴行への勇気ある調査に乗り出していくその姿を自ら記録した、これまでにない形のドキュメンタリー映画です。
本映画の製作は、2017年、伊藤詩織が元テレビ局員の記者からの暴行被害を訴えた記者会見の直後に遡ります。実に6年もの製作期間を併走したのは、『新聞記者』(19)や『月』(23)を手掛けたスターサンズ。イギリス、そしてアメリカとの国際共同製作として完成した本作は、この度、2024年1月にアメリカで開催される第41回サンダンス映画祭の国際長編ドキュメンタリーコンペティション部門への正式出品も決定しています。
最も権威のある映画祭の1つであるサンダンス映画祭は、アメリカ最大のインディペンデント映画祭。
過去には、『セッション』(14) 『ミナリ』(21)『コーダ あいのうた』(22)などアカデミー賞を多数受賞した作品が出品されています。
【監督プロフィール】
伊藤詩織(SHIORI ITO)
1989年生まれ。映像ジャーナリスト。BBC、アルジャジーラ、エコノミストなど、主に海外メディアで映像ニュースやドキュメンタリーを発信している。2020年米TIME誌の世界で最も影響力のある100人に選出される。
性暴力被害についてのノンフィクション『Black Box』(文藝春秋社)は本屋大賞ノンフィクション部門にノミネートされる。第7回自由報道協会賞では大賞を受賞し、9ヶ国語/地域で翻訳される。2019年ニューズウィーク日本版の「世界が尊敬する日本人100」に選ばれる。
【クレジット】
タイトル:『Black Box Diaries(原題)』
監督:伊藤詩織
製作代表:スターサンズ
製作国:英国・米国・日本共同製作
世に問うべき大問題作が放たれるー
実際の障害者殺傷事件に着想を得て発表された辺見庸の小説を映画化
深い森の奥にある重度障害者施設。ここで新しく働くことになった堂島洋子(宮沢りえ)は“書けなくなった”元・有名作家だ。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにするが、それを訴えても聞き入れてはもらえない。そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくん(磯村勇斗)だった。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく――。
そして、ついにその日がやってくる。
同調圧力、格差社会、貧困——。
圧倒的な映像美と世界観で現代日本の縮図を描く、
ヒューマンサスペンス。
これは、いま語るべき私たちの物語。
夜霧が幻想的な、とある日本の集落・霞門村。
神秘的な「薪能」の儀式が行われている近くの山には、
巨大なゴミの最終処分場がそびえ立つ。
幼い頃より霞門村に住む片山優は、美しい村にとって異彩を放つこの施設で働いているが、母親が抱えた借金の支払いに追われ希望のない日々を送っている。
かつて父親がこの村で起こした事件の汚名を背負い、その罪を肩代わりするようにして生きてきた優には、人生の選択肢などなかった。
そんなある日、幼馴染の美咲が東京から戻ったことをきっかけに
物語は大きく動き出す――。
子供を作りたいのか作りたくないのか、
作れないのか作らないのか。
純粋社会派深刻喜劇。
コロナ禍もようやく一応の終焉を迎え、町行く人々の口元にもマスクが目立たなくなってきた。
さら(33)は夫、康介(31)の家で康介の両親と一緒に暮らしている。さら夫婦にはまだ子供はいない。 ある日、義理の母が「そろそろ子供は?作らないの?」と遠慮がちに聞いてきた。遠慮がちに聞かれたのはもうこれで何度目であろう。しかし、パンデミックの間、さらと康介は、今までよりもはるかに長くこの家に居たのに、すっかりセックスレスになっていた。なおかつ、 さらは最近、康介に女がいることに気がついていた。さらは、夜中コンドームを捨てた。一方、義理の母、晶子は、コロナによって年老いた母を亡くしたこともあり、命について深く考える毎日。どうしても孫の顔を見 たいという欲求で精神的に不安定になっていた。
真実を暴くことはできるのか。
2019年6月に劇場公開され、大きな話題を呼んだ映画『新聞記者』。近年の政治事件やスキャンダルに正面から切り込み、タブーに挑戦したといわれる衝撃的な内容とスリリングな展開、スタイリッシュな映像で第43回アカデミー賞の最優秀作品賞を含む主要3部門を獲得したほか、多くの映画賞を受賞した。衝撃の問題作がさらにスケールアップし、全6話のドラマとしてキャストを一新、新たな物語であるNetflixシリーズ「新聞記者」。“新聞業界の異端児”と呼ばれる主人公の東都新聞社会部記者・松田杏奈を米倉涼子、理想を抱きつつも組織の論理に翻弄される若手官僚・村上真一役に綾野剛、そして新聞配達をしながら大学に通う就活生・木下亮役に横浜流星と、豪華キャストが集結。監督は映画版に引き続き、藤井道人が務めた。
~あなたも毒味してみませんか?パンケーキ政権の甘い罠~
就任早々の大手メディアの政治担当記者とのパンケーキ懇談会はその第一歩なのか?と注目され「パンケーキを食べるかどうか?」にメディアの権力に対する姿勢が問われた。果たして、菅首相はいったい何を考えているのか?安倍政権との違いとは、コロナ対策で国民の命を預けるに値する人物なのか?“もしかしたら我々は、権力を行使したいだけの実体のない男に日本を預けてしまったのではないか・・・”。
本作では、石破茂氏、江田憲司氏らの政治家、前川喜平氏などの元官僚、その他ジャーナリストや各界の専門家が、菅義偉という人物について、そして菅政権が何を目指して、日本がどこにいくのか語り尽くす。
叩き上げの苦労人にして、ついには首相にまで登りつめたその実力、見た目からはわからない凄さや怖さ。野心を秘め、粛々と進めていくその姿は、したたかと感じている人も多いのではないだろうか。もしかしたら、今ののらりくらり、まともに答えようとしないその態度は、国民を政治から無関心にさせるための戦略なのか?!映画は菅首相のこれまでの国会答弁も徹底的に検証し、ポーカーフェイスの裏に何が隠れているのか探っていく。
だが本作は、いたずらに異議を唱えたり、スキャンダルを暴こうとする政治ドキュメンタリーではない。むしろ観る者は、ブラックユーモアや風刺アニメを愉しみつつ、様々な角度から浮き彫りにされる菅政権ひいては日本の「変なところ」を考えてもらうという、バラエティ要素を盛り込んだかつてない政治ドキュメンタリー映画となっている。
つまり、ふわふわに膨らんで美味しそうなのに、中身はスカスカな、まるでパンケーキのような菅政権を作ったのは、果たして誰なのか?みんなで一緒に毒見してみませんか?
1999年、2005年、2019年ー。
3つの時代で見つめる、一人の男とその【家族・ファミリー】の壮大な物語。
この物語は、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。男は自暴自棄になっていた少年期に、地元のヤクザの親分から手を差し伸べてもらったことで心の救いを得て父子の契りを結びます。しかし時はうつり、彼にも愛する自分の家族ができます。一方、暴対法※の施行はヤクザの有り様と男の環境を一変させます。男の選んだ生き方は様々な矛盾やハレーションをおこし始め、組の存続を巡る因縁の敵との戦いの中、ヤクザであることを貫くことは、一方でかけがえのないものを失うという状況を突きつけられていくのでした。
※暴力団対策法:1992年に第一次が施行され、2012年に第二次が施行。それまで社会の闇として隠然と力をふるっていた暴力団の無力化に大きく役立ち、企業や地域社会への影響力を減じる契機となった。
是枝裕和が惚れ込んだ新たな才能!
佐藤快磨監督、劇場デビュー作品
生き方に迷うすべての大人たちに贈る青春グラフィティ
秋田県・男鹿半島で暮らす、たすく(仲野太賀)は、娘が生まれ喜びの中にいた。一方、妻・ことね(吉岡里帆)は、子供じみていて 父になる覚悟が見えないたすくに苛立っていた。大晦日の夜、たすくはことねに「酒を飲まずに早く帰る」と約束を交わし、地元の伝統行事「ナマハゲ」に例年通り参加する。しかし結果、酒を断ることができずに泥酔したたすくは、溜め込んだ鬱憤を晴らすように「ナマハゲ」の面をつけたまま全裸で男鹿の街へ走り出す。そしてその姿がテレビで全国放送されてしまうのだった。ことねには愛想をつかされ、地元にも到底いられず、逃げるように上京したものの、そこにも居場所は見つからず、くすぶった生活を送っていた。そんな矢先、親友の志波(寛一郎)からことねの近況を聞く。ことねと娘への強い想いを再認識したたすくは、ようやく自らの愚行と向き合い、地元に戻る決意をする。だが、現実はそう容易いものではなかった…。果たしてたすくは、自分の“生きる道”、“居場所”を見つけることができるのか?
『新聞記者』は序章にすぎなかったー
「フィクション」を越えた衝撃の「リアル」!
蔓延するフェイクニュースやメディアの自主規制。民主主義を踏みにじる様な官邸の横暴、忖度に走る官僚たち、そしてそれを平然と見過ごす一部を除く報道メディア。そんな中、既存メディアからは異端視されながらもさまざまな圧力にも屈せず、官邸記者会見で鋭い質問を投げかける東京新聞社会部記者・望月衣塑子。果たして彼女は特別なのか?この国の民主主義は本当に形だけでいいのか、メディアはどう立ち向かうべきか。菅官房長官や前川喜平、籠池夫妻など、ここ数年でよくメディアに登場した渦中の人間が続々と登場。森達也監督は、望月記者が見た光景をどう呈示し、それを我々はさらにどう見るのか、我々の鑑賞眼も試される。既存の社会派ドキュメンタリーとは一線を画する、新たな社会意識をもった前代未聞のドキュメンタリーが誕生した。