WORKS

塀の中のジュリアス・シーザー

塀の中のジュリアス・シーザー

2013.01
  • 配給
DIRECTOR
  • パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ

いま、刑務所はローマ帝国へと変貌する

ベルリン映画祭では見事に金熊賞グランプリ、エキュメニカル審査員賞も併せてW受賞
巨匠タヴィアーニ兄弟監督が、マジカルな演出によって創り上げた映画の奇跡。
2012年映画界を代表する傑作がいよいよ日本公開

イタリア、ローマ郊外にあるレビッビア刑務所。ここでは囚人たちによる演劇実習が定期的に行われている。毎年様々な演目を囚人たちが演じて、所内劇場で一般の観客相手にお披露目するのだ。演出家ファビオ・カヴァッリが選んだ今年の演目は、シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」。早速、俳優のオーディションが始まり、配役が次々と決まっていく。
演じるのは重警備棟の囚人たち。本公演に向けて刑務所内の様々な場所で稽古が始まる…。ほどなく囚人たちは稽古に夢中になり、日常生活が「ジュリアス・シーザー」一色へと塗りつぶされていく。各々の監房で、廊下で、遊戯場で、一所懸命に台詞を繰り返す俳優たち=囚人たち。それぞれの過去や性格などが次第にオーバーラップし、やがて役柄と同化していく。
そこに立ち顕れるのは現実か、それとも虚構か。イタリアの巨匠監督パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟の映画人生の集大成とも言うべき傑作。

AWARDS

  • 第62回ベルリン国際映画祭 金熊賞<グランプリ>/エキュメニカル審査員賞 ・ ・ ・ ・
  • 第57回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ(イタリア・アカデミー)賞 作品賞/監督賞/プロデューサー賞/編集賞/録音賞
  • 第66回イタリア映画批評家協会シルバーリボン賞 特別賞
  • 第85回アメリカ・アカデミー賞外国語映画賞 イタリア代表作品
  • 第24回パームスプリングス国際映画祭 国際映画批評家連盟賞/外国映画最優秀男優賞