WORKS

かぞくのくに

かぞくのくに

2012.08
  • 製作
  • 配給
DIRECTOR
  • ヤン・ヨンヒ

兄が帰ってきた、父が楽園と信じたあの国から―

1970年代初頭、帰国事業により北朝鮮へ渡った兄ソンホと、生まれた時から自由に生きてきた妹リエ、そして兄を北へ送った両親。束の間の再会は、家族それぞれの胸にどんな思いを呼び起こすのか。帰国事業に翻弄されながらも、逞しくしなやかに生きる在日コリアンの家族を描いた本作は、監督ヤン・ヨンヒが実体験をもとに書き下ろした<真実の物語>である。

兄ソンホが帰ってきた。16歳で北朝鮮に移住したソンホの、実に25年ぶりとなる帰国だった。病気治療のため特別に3か月間だけ許されたこの滞在には、見知らぬ男が監視役として同行していた。帰国を待ち望んでいたリエたち家族の間に、微妙な空気が流れ始める。 そして、かつての級友たちもソンホの帰国を待っていた。奇跡的な再会を喜び合うひととき、北朝鮮で日本の歌を歌うこともままならないソンホと、日本に残って大人になった友人たち、それぞれの複雑な思いが交錯する。 一方、治療のための検査結果は芳しくなく、担当医から3か月では責任を持って治療できないと告げられてしまう。あきらめきれず、必死で解決策を探るリエたち。そんな矢先、ソンホに一本の電話が。「明日、帰国するように」それは、本国からのあまりにも唐突な帰国命令だった―。

2012年キネマ旬報ベスト・テン日本映画第一位、主演女優賞やブルーリボン賞作品賞、主演女優賞、助演男優賞をはじめ、数々の映画賞に輝いた、すべての人々に贈る衝撃の感動作。

AWARDS

  • 第62回ベルリン国際映画祭 フォーラム部門公式出品 C,I.C.A.E賞<国際アートシアター連盟賞>
  • 第55回ブルーリボン賞 作品賞、主演女優賞、助演男優賞
  • 第86回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン第一位、主演女優賞
  • 第64回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞
  • 第67回毎日映画コンクール 脚本賞
  • ほか