WORKS

ムサン日記 ~白い犬

ムサン日記 ~白い犬

2012.05
  • 配給
DIRECTOR
  • パク・ジョンボム

白いままで 生きたかった

ムサンからソウルへ脱北した青年の憧れと孤独。
そして純粋さの死。 北朝鮮から幸せを求めて韓国にやってきた青年スンチョル。しかし、大都会ソウルの現実は冷たい。「125」から始まる住民登録番号で脱北者と わかると、定職にも就けない。脱北仲間が危ない仕事に手を出す中、自分を守るようにおかっぱの髪型や服装も昔のまま、不器用にポスター貼りをする日々。孤 独を癒してくれるのは、拾った白い犬だけだ。スンチョルは教会の聖歌隊で白い制服を着て歌う女性スギョンに憧れるが……。爆発寸前の鬱屈した感情、裏切り、そして衝撃的な告白。その髪を切るとき、この世界は彼を受け入れるのだろうか。

名匠イ・チャンドンに学んだ、緻密な脚本と演出力、ほとばしる新たな才能!
北から来た青年の孤独と焦燥を描き、衝撃的なエンディングで観る者を圧倒する本作は、プサン国際映画祭で初上映されるやグランプリと国際映画 批評家連盟賞の2冠を獲得。日本でも大ヒットした『息もできない』を彷彿させる受賞ラッシュで世界中の注目を集めた。製作・監督・脚本・主演の1人4役を 務めたのは、名匠イ・チャンドン監督の助監督を経て、本作で長編デビューした若き才能、パク・ジョンボム。「脱北者」という枠を超え、誰もが共感しうる出口のない現実の中でもがく青年の孤独を、胸にヒリヒリ迫るリアリズムで描く緻密な脚本と演出力。その新たなる才能の誕生を見逃すな!

AWARDS

  • ロッテルダム国際映画祭グランプリ(タイガーアワード)、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞 ・ ・ ・ ・
  • プサン国際映画祭グランプリ(ニューカレント賞)、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞
  • マラケシュ国際映画祭グランプリ
  • トライベッカ映画祭新人監督賞
  • 東京フィルメックス審査員特別賞
  • ほか