WORKS

51(ウーイー) 世界で一番小さく生まれたパンダ

51(ウーイー) 世界で一番小さく生まれたパンダ

2012.02
  • 配給
DIRECTOR
  • 塩浜雅之

ママ ぼく、生きる。

超未熟児パンダ51(ウーイー)とお母さんパンダとの切ない絆

体重わずか51グラムという世界で一番小さい超未熟児パンダとして生まれた「ウーイー」(中国語でウー=5,イー=1の意)。ここで描かれるのは、通常の1/3の大きさで、動いていることさえ不思議なか弱い命をつなげようと奔走する飼育員、明らかにされる自然界の厳しい掟、そして母と子の切ない絆。過酷な運命の中でも一生懸命に生き、そしてけなげに成長しようとするウーイーの姿からは、生きる勇気と命の大切さが伝わってきます。

中国・成都にあるパンダ研究基地で記録された膨大な映像資料からは、現代の私たちが抱える問題にも通じるパンダの生態が浮かび上がってきます。パンダの世界にも「想像妊娠」や「育児放棄」があって、子育てが出来ないお母さんパンダがいるのと同時に、自分が産んでいない仔パンダを育てる「代理母」のような存在もいるのです。そんなお母さんパンダの悩み苦しむ姿と仔パンダに示す深い絆と愛情は、強い共感と感動を呼びおこします。