パリ在住の小説家、映画監督。過去に執筆した小説4作品はフランスの有名出版社Actes Sudより出版され、高い評価を受けている。ニューヨーク大学で映画製作を学び1991年に『Lola Zipper』でデビュー。2001年の『La Confusion des Genres(カオスの中で)』は、横浜で開催されたフランス映画祭や、サンダンス映画祭、MOMAのニューディレクターズ・ニューフィルム映画祭に正式出品される。2004年の『Les Petits Fils (The Grand Sons)』は、ヴェネチア国際映画祭ORIZZONTI部門最優秀作品賞を受賞する。本作『サルトルとボーヴォワール 哲学と愛』は初の伝記映画であり、フランスの批評家及び一般観客から高い支持を得る。最新作は2008年のジャンヌ・バリバールとマリナ・フォイス出演のスパイコ・メディー『Le Plaisir de Chanter (The Joy of Singing)』。本作以外の4本は全て脚本も担当している。また日本の演歌の大ファンでもあり、フランス人シンガーGinjiro Sweetの、日本の楽曲をリミックスしたファースト・アルバムをプロデュースする。
1978年4月26日生まれ。父はギリシャ人の医者。英語、イタリア語、スペイン語、ギリシャ語が堪能。2001年までフランス国立高等演劇学校で演技を学ぶ。1997年「La Nuit du Titanic」で初舞台を踏み、同年、初めての映画『Terminale』(98年公開フランシス・ジロー監督)の撮影に参加する。2000年にはクロード・シャブロル監督作品『甘い罠(ココアをありがとう)』でイザベル・ユペールと共演し、2002年にはジャン=ピエール・リモザン監督の『NOVO/ノボ』、2004年はロベルト・アンド監督の『そして、デブノーの森へ』に主演。2009年のヤン・クーネン監督作品『シャネル&ストラヴィンスキー』ではココ・シャネル、2010年のジョアン・スファール監督のデビュー作『ゲンスブールと女たち』ではジュリエット・グレコを演じている。また堪能な語学を活かしてイタリア映画やギリシャ映画にも出演している。女優と並行してモデル業も行い、2002年にはカール・ラガーフェルドに抜擢され、シャネルの香水「アリュール」のキャンペーンモデルとなり、現在もミューズとしてバッグや宝石、時計などの広告で活躍している。
1975年10月27日生まれ。両親はハンガリー人。少年時代はサッカーに情熱を燃やし12歳の時にFCナントからスカウトされるが2年後に辞めてパリで演技の道を志す。1990年、テレビ・シリーズで少年探偵の役を得るが、その後勉学に専念する。映画はオリヴィエ・アサイヤス監督の『冷たい水』(94)に初出演し、1999年のジャメル・ベンサラ監督作品から本格的に復帰し、それ以降、セドリック・クラピッシュ監督作品『パリの確率』(99)など多くの作品にコンスタントに出演。その後演劇にも活躍の場を広げ、2005年頃からはオスカー・ワイルドやハロルド・ピンター、シェークスピアなどの作品で毎年舞台に立っている。また2001年からは声優としても活躍している。