ギター

アニバル・アリアス

アニバル・アリアス

1922年ブエノスアイレス生まれ。ギター奏者。10歳の時、叔父に連れられカルロス・ガルデルのステージを見る。1940年代から数多くのタンゴやフォルクローレのアーティストの伴奏者として活躍。1953年からはエクトル・マウレの伴奏ギター奏者として知られ、やがてソリストとしてホセ・リベルテーラ、オスバルド・タランティーノ、ミゲル・ニヘンソンらと共演、しかし彼の名声を最も高めたのは1969年から75年までアニバル・トロイロ四重奏団に参加したことである。ギター独奏によるタンゴ演奏のパイオニアでもあり、その編曲は多くのギター奏者の手本となっている。1980年からブエノスアイレス市立タンゴ・オーケストラに参加、近年は自己のギター四重奏団で活動している。

「(タンゴに惹かれた頃について)当時のミュージシャンは直感的に耳で弾いていた…“ラフ”に演奏していたね。タンゴに洗練された伴奏をつけるのはおばあちゃんの肖像画にビキニを合わせるようなものさ。」
CD収録曲/「古いギター」(ラグリマ・リオスの伴奏)

ウバルド・デ・リオ

ウバルド・デ・リオ

1929年ブエノスアイレス生まれ。ギター奏者。1940年代初め、フォルクローレのグループでデビュー、その後ラジオ局の専属伴奏ギタリストとしてタンゴやフォルクローレの歌手を多数伴奏、一方でジャンゴ・ラインハルト・スタイルのジャズやブラジル音楽を演奏してきた。1950年代末、オラシオ・サルガンと知り合い、ドゥオを結成、このドゥオはその後人数を増やしてキンテート・レアルに発展する。アニバル・トロイロ四重奏団、エルネスト・バッファ四重奏団、マリアーノ・モーレスのモダン・リズム六重奏団などにも参加するが、サルガンとのドゥオではサルガンの引退までほぼ切れ目なく活動を続けた。タンゴにアンプ付きのギターを持ち込んだパイオニアでもある。
CD収録曲/「パラ・グアルディア」「チケ」(いずれもエルネスト・バッファとの五重奏団)

文責:西村 秀人
ピアノ バンドネオン
ギター バイオリン
歌手 アーカイブより
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